こんにちはずぴーです。前回は別府地獄めぐりについて紹介しました。
今回は大分県にある海へと続く線路について紹介していきたいと思います!
九州最後の観光となりましたのぜひご覧ください
前回記事はこちら!
はじめに
前回別府地獄めぐりを12時ごろに終えて、次の目的地に向かいました
そこの観光を終えると九州とのお別れです(´;ω;`)
どこに向かったかというと
それはある日TikTokで見た海へとまっすぐ伸びる錆びた線路。まるでジブリの『千と千尋の神隠し』のワンシーンのように、現実と幻想の境界線が曖昧になるような風景でした。
この不思議な光景が見られるのは、大分県大分市の佐賀関(さがのせき)。漁師町として知られるこの地域に、知る人ぞ知る「海へと続く線路」があるのです。今回は実際に足を運び、その魅力を感じてきましたので、ご紹介します。
海に続く線路とは?
佐賀関の海沿いを車で走っていると、ふと視界に現れる一本の線路。道路脇から砂浜を横切り、静かに海の中へと続いています。潮の満ち引きによって表情を変えるその姿は、見る者の心を惹きつけてやみません。

SNSでは「海に吸い込まれるような線路」「まるで異世界への入り口」などと話題になり、静かなブームを巻き起こしています。グーグルマップにも載っていない観光地というよりは、“知ってる人だけが訪れる特別な場所”といった雰囲気が漂っていました。
この線路の正体と歴史
この線路は、もともと観光用に作られたものではありません。約40年前、地元の漁師さんたちが、作業場で整備した漁船を海に出し入れするために敷設した実用的な設備でした。
かつてはこの線路の上を、ウインチで引かれた小さな船台が行き来していたそうです。現在では使われておらず、海の潮と時間の経過により、鉄のレールは錆びつき、風景に溶け込むように存在しています。

使われなくなった今でも、地元の人々はこの線路を大切にしており、訪れる人の心を癒す静かなシンボルになっているように感じました。
実際に訪れてみて感じたこと
私がこの場所を訪れたのは、夏のある晴れた日の午後でした。空は高く澄み渡り、海は穏やかに広がっていて、気持ちの良い風が吹いていました。現地には私以外にも数人の観光客がいて、皆それぞれに写真を撮ったり、線路の先を眺めたりと、思い思いの時間を過ごしていました。
この日はちょうど干潮の時間帯で、海の水がかなり引いていたこともあり、レールが途中で砂地に埋もれているように見えました。事前に見ていたSNSの写真のように「海に吸い込まれていくような線路」とは少し違い、どこかで“ぷつん”と途切れたような印象もありました。

ただ、それでもレールがまっすぐに海へ向かって伸びている様子には、やはり特別な魅力があります。錆びついた鉄の色と、砂浜の質感、遠くに見える水平線。そこに立っているだけで、日常から少し離れたような、不思議な浮遊感に包まれました。

静かな波の音と風に身を任せながら、訪れた人それぞれが自分の物語を重ねられる──そんな柔らかさと余白のある場所だと感じました。
おすすめの時間帯:
この線路の魅力を最大限に味わうためには、「タイミング」がとても大事です。
- 潮位がほどよく高い時間帯(満潮直前〜中潮あたり):海面とレールが自然につながり、まるでレールが海の中に消えていくような幻想的な景色になります。
※干潮時はレールの先が完全に陸地に現れてしまい、「海へ続く」という印象が弱まることがあります。 - 夕暮れ時:西日がレールに反射し、金色の道のように輝きます。空と海のグラデーションも美しく、撮影にぴったりなのではないかと思います。
アクセス情報・行き方ガイド
■ 住所(おおよその位置)
大分県大分市佐賀関黒ヶ浜〜白ヶ浜間(県道635号線沿い)
■ アクセス方法
- 車でのアクセス:大分市中心部から国道197号線・県道635号線経由で約50分ほど。
- 公共交通機関:バスの便は少なく、車での訪問が現実的です。
道中には美しい海岸線もあり、ドライブコースとしても楽しめます。ただし繰り返しになりますが、道幅が非常に狭いため慎重な運転を。
また、駐車場は無いですが、海岸前が路肩が広くなっているのでそこに停めさせてもらいました。
まとめ
佐賀関の「海に続く線路」は、ただの“映える”観光スポットではありません。そこには、かつてこの地で漁業に励んだ人々の営みがあり、時間とともに静かに風景に溶け込んだ記憶のようなものが感じられます。
観光地化されていないからこそ、訪れる人が自然のままの姿に向き合い、思い思いの時間を過ごせる場所。
もしあなたが、日常から少し離れて、静かで心に残る風景を探しているなら──
この佐賀関の線路は、きっと忘れられない景色を見せてくれるはずです。