霧島神宮参拝|神話と歴史が息づく国宝の社殿へ|仙台⇒九州車旅!5日目

霧島神宮参拝|神話と歴史が息づく国宝の社殿へ|仙台⇒九州車旅!5日目

ずぴー

皆さんこんにちはずぴーです。

霧島観光ホテルをチェックアウトした私たちは、次なる目的地・宮崎県を目指して車を走らせる予定でした。
しかし、ホテルから車でわずか15分ほどの場所に「霧島神宮」があることを知り、せっかくなので立ち寄ってみることに。

国宝に指定された歴史ある社殿と、神話の舞台ともなった高千穂峰のふもとに鎮座するこの神社は、想像以上に見どころ満載。
朝の澄んだ空気の中、自然と歴史、そして神聖な気配に包まれた時間を過ごすことができました。

前回までの経過はこちら!

霧島神宮とは|火山とともに歩んだ神話の社

霧島神宮は、霧島連山の主峰・高千穂峰のふもとに鎮座する神社で、その起源は古く、もともとは高千穂峰と「御鉢(おはち)」と呼ばれる火山の間に建てられていたと伝わります。

しかし、度重なる火山噴火により社殿は何度も焼失。現在の場所には1715年(正徳5年)、島津藩第21代当主・島津吉貴公によって再建されました。
この社殿は今も残されており、令和4年(2022年)に国宝に指定されました。

御祭神は“天孫降臨”の主人公

霧島神宮の主祭神は、
天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊
(あめにぎしくににぎしあまつひだかひこほのににぎのみこと)。

長くて覚えづらいですが、この神様は、三種の神器を携えて天界から初めて地上へ降り立ったとされる神話の主人公で、降り立った場所がまさに霧島山系・高千穂峰だと伝えられています。

こうした背景から、霧島神宮は**“天孫降臨の地”**として、神話の聖地とも呼ばれる由緒ある場所なのです。

アクセス|霧島神宮への行き方

霧島神宮は、鹿児島県霧島市霧島田口に位置し、車や公共交通機関でアクセスしやすい便利な観光スポットです。

🚗 車で訪れる場合

九州自動車道「溝辺鹿児島空港IC」から約40分ほどで到着します
駐車場は境内に無料で約500台分、バス専用スペースも10台分用意されています。大きなバスでの訪問も安心 。

🚌 バス・電車を利用する場合

鹿児島空港から観光路線バス「霧島神宮アクセスバス」で直行:約1時間 バス車内または事前に「乗ったり降りたりプラン」の一日乗車券(大人1,100円/小人550円)購入可能です

JR利用+バスも便利です:

  • JR日豊本線「霧島神宮駅」下車後、霧島いわさきホテル行きバス約15分 → 「霧島神宮」バス停下車すぐ 。
  • ちなみに、霧島神宮駅から神社までは徒歩では2時間近くかかるため、バスやタクシーを利用することをおすすめします。

鳥居をくぐり、神話の舞台へ|霧島神宮の参道と境内

ホテルから霧島神宮へ車を走らせているとまず迎えてくれたのは、想像以上に大きな鳥居。バスと比べてもそのスケールがよく分かるほどの迫力で、車の窓越しに思わず写真を撮ってしまいました。

今になって気づいたのですが、駐車場から歩いて行った時点でどうやら表参道や二の鳥居をスルーしていたようです笑

霧島神宮大鳥居

「神聖降臨」の石碑と展望所

参道を歩いていると、御祭神・瓊瓊杵尊が地上に降臨したとされる「神聖降臨の地」の石碑が現れます。
神話の世界がこの土地に根付いていることを改めて感じさせてくれます。

霧島神宮神聖降臨の詩碑
霧島神宮神聖降臨の詩碑

そのすぐそばには展望所があり、晴れていれば桜島の姿を望むことも。
さらに、坂本龍馬とおりょうのパネルも設置されていて、彼らが新婚旅行でこの地を訪れていたことも知りました。

霧島神宮展望
霧島神宮坂本龍馬とおりょうのパネル

茅の輪くぐりと本殿参拝

進んでいくと、階段の先に三の鳥居、そして少しずつ姿を現す本殿。

霧島神宮三の鳥居
霧島神宮三の鳥居


鳥居の横には手水舎があり、龍がかたどられていました。

霧島神宮手水舎

ちょうど夏季限定の茅の輪が設置されており、他の参拝者と一緒に「ぐるぐる」とくぐってきました。
茅の輪くぐりは、無病息災や夏バテ防止を願う風習だそうです。

霧島神宮茅の輪

そしていよいよ到着するのが、鮮やかな朱色の社殿
その美しさと格式ある佇まいに、思わず背筋が伸びる思いがしました。
社殿は2022年(令和4年)に国宝に指定され、歴史と信仰の重みが感じられる空間となっています。

霧島神宮本殿

ご神木の杉とパワースポット感あふれる境内

境内には立派なご神木の杉もあり、圧倒される存在感。
霧島連山の自然と神社建築が溶け込むように配置されていて、神聖な空気が辺りを包んでいました。

霧島神宮ご神木

境内奥の隠れた聖域へ|湯けむりと静寂に包まれる山神社

本殿での参拝を終えたあと、境内を左手に進んでみると「山神社(やまじんじゃ)」という案内板が目に入り、気になってその先へ向かってみました。

霧島神宮山神社

途中に流れていたのは、なんと湯けむりの立つ溝
温泉成分を含むお湯のようで、霧島が温泉地としても名高い土地であることを改めて感じました。

霧島神宮山神社

山の神を祀る静かな空間

少し歩いた先に現れた山神社は、本殿の荘厳さとは対照的な、静謐で素朴な佇まい
おそらく、山岳信仰や自然信仰が起源となった神社なのでしょう。霧島連山という土地柄を感じさせる場所です。

霧島神宮山神社
霧島神宮山神社

人も少なく、空気が澄んでいて、まるで時間がゆっくりと流れているような感覚に。
私自身、こういう静かな場所がとても好きで、つい何枚も写真を撮ってしまいました。

霧島神宮山神社

朝の爽やかな空気のなか、神話、自然、温泉、信仰が一体となった霧島神宮の魅力をたっぷりと感じることができました。

霧島神宮

住所:鹿児島県霧島市霧島田口2608-5

TEL:0995-57-0001

祈願・授与所受付時間:8:00~17:00

駐車場:無料あり(500台)

公式サイト:霧島神宮 – 南九州最大の神宮「霧島神宮」の公式サイトです。

まとめ|神話の地を感じ、次なる伝説の舞台へ

ずぴーずぴー

霧島神宮は、ただの歴史ある神社というだけでなく、
日本神話の“始まり”に触れられる特別な場所でした。

鮮やかな朱色の本殿や、静寂に包まれた山神社、湯けむりが立ち上る境内…
どこを切り取っても、自然と信仰が一体となった“霧島らしさ”を感じることができました。

観光地としてだけでなく、自分自身と静かに向き合える時間が流れる場所でもあり、立ち寄って本当に良かったと思える神社でした。

さて、霧島を出発した私たちは、このあといよいよ宮崎県の高千穂を目指します。
神話の「天孫降臨」にゆかりある旅路は、さらに奥深く続いていきます。