皆さんこんにちは、ずぴーです。
今回は山形市にある人気ラーメン店「ラーメン金子」へ行ってきました!
このお店、実はちょっと珍しい「魚介×G系ラーメン」が楽しめることで話題のお店なんです。
見た目はガッツリ、でもスープは魚介の旨味たっぷりで、意外とスッと食べられちゃう一杯。
私は定番メニューの「ラーメン中(中盛)」を注文してきたので、味の感想はもちろん、アクセスやお店の雰囲気もしっかりレポートしていきます!
山形ラーメン道GP1位!「ラーメン金子」とは?
山形市飯田にある「ラーメン金子」は、2018年の開店以来、山形ラーメン界で注目を集める名店です。
「山形ラーメン道GP」で1位を獲得するなど、県内外から多くの支持を集めています。
このお店の特徴は、魚介出汁が効いた濃厚なガッツリ系ラーメンと、あっさりながらも旨味深い中華そばの2種類の味が楽しめる点。
こってり好きはもちろん、あっさり系を求める人にも満足できる幅広いラインナップが魅力です。
店主のこだわりと熱意が伝わる一杯を求めて、開店前から行列ができることも珍しくありません。

アクセス・立地
「ラーメン金子」は山形市飯田エリアに位置し、蔵王駅から車で約5分の場所にあります。
周辺は住宅街が広がる静かなエリアで、初めての人でも比較的わかりやすい立地です。
駐車場は店前、店裏、店向かい合わせて14台停められるスペースがあるため、車での来店も安心。
店前以外の駐車場にはラーメン金子の「鯛マーク」が付いているので分かりやすいです。
ただし、昼の営業時間が短くスープがなくなり次第閉店するため、混雑時には早めの来店がおすすめです。
公共交通機関を利用する場合は、蔵王駅からタクシーやバスを利用するのが便利ですが、本数は多くないので時間に余裕を持つと良いでしょう。

店内の雰囲気・席構成・メニュー
「ラーメン金子」は食券制で、並ぶ際はまず店外の券売機で食券を購入してから列に並びます。
外には案内の看板と丸椅子が設置されており、待ち時間も快適に過ごせる配慮がされています。


メインメニューは「中華そば」と「ラーメン」の二本立て。どちらも根強い人気を誇っています。
この日は比較的空いており、食券を店員さんに渡すとその場で無料トッピングのコールを聞いてもらえました。


店内の席数は、カウンターが10席と、こあがりのちゃぶ台が2卓。
こあがり席は子連れやグループでの利用に便利で、アットホームな雰囲気を感じられます。
「ラーメン金子」の店内には、テーブル調味料として「中華そば用のタレ」と「ラーメン用のタレ」、さらに「わさび」と「赤山椒」が用意されています。
これらを使って、自分好みに味変を楽しめるのも嬉しいポイントです。
また、お冷はやかんでカウンターに置かれており、セルフサービスで自由に飲むことができます。
やかんで注がれた飲み物はおいしさ3割増しです笑

シンプルながら居心地の良い空間で、ラーメンをじっくり味わうことができます。
魚介出汁×G系の絶妙バランスを味わう!
注文したのはラーメン(中)1050円です。中盛で麺量300gです。
コールはニンニク少なめで他はノーマルです。



鯛とアサリの旨味が重なる、繊細かつ力強いスープ
ラーメン金子のスープは、鯛とアサリを贅沢に使用して炊き上げた魚介系と豚の旨みを重ねています。
まず口に含むと、鯛の香ばしく品のある風味がふわっと広がり、そのあとを追いかけるようにアサリと豚の奥深くまろやかな旨味が舌に乗ってきます。
脂は控えめながら、鯛の上品なコクとアサリのだしの深みに豚のパンチで、物足りなさは一切感じさせません。
透明感のある澄んだスープは、見た目の美しさも相まって、一口ごとに心地よい余韻を残してくれます。
どんなにガッツリした具材やトッピングを乗せても、土台となるこのスープが全体を整えてくれる。そんな“支配力”のある味です。
ラーメン金子のラーメンは、「濃厚=重い」という常識を覆す、魚介系G系ラーメンの新境地と言っても過言ではありません。

極太でモチモチ、力強い存在感の麺
ラーメン金子の麺は、極太で噛みごたえのあるワシワシ系。
見た目はうどんのように太く、箸で持ち上げた瞬間にズシリと重さを感じるほどの存在感があります。
一口すすれば、まず伝わるのがそのモチモチとした強い弾力。
表面はやや粗くスープをしっかり絡め取り、口の中でスープの旨味と麺の小麦の香りが一体になります。
魚介出汁ベースのスープに対して、麺の小麦の風味がまったく負けておらず、むしろ両者が引き立て合っている印象です。
茹で加減は絶妙で、芯を感じるほどではないけれども柔らかすぎず、ガッツリ食べたい人の欲をしっかり満たしてくれる仕上がり。
この麺があるからこそ、ラーメン金子のG系ラーメンは“ただのボリューム系”では終わらず、“旨さで完食させるラーメン”になっていると感じました。

ヤサイはモヤシとネギのシンプル構成、それでも抜群の存在感
ラーメン金子の「ヤサイ」は、もやしとネギの二種構成。
キャベツを含まない、非常にシンプルなスタイルながら、ラーメン全体の印象を大きく左右する重要な要素です。
もやしは、軽く茹でられており、シャキシャキとした歯ごたえがしっかり残っています。
濃厚な鯛×アサリの魚介スープに対して、もやしの淡白さと水分が良いコントラストを生み、食べ進めるうちにスープを適度に吸って、味の変化も楽しめる存在です。
モヤシの上に盛られたネギがまた効果的で、香りと彩りのアクセントに。
ワシワシの麺に対してシャキシャキのもやしとネギが良いバランスがとられています。


厚切りでしっかり弾力!一枚でも存在感抜群のチャーシュー
ラーメン金子のラーメン中には、厚切りの豚バラチャーシューが一枚乗っています。
分厚くカットされており、食べ応えはしっかりあります。
口に入れると、ほろほろ崩れるタイプではなく、しっかりとした弾力と繊維を感じる肉質で、噛むたびに肉の旨味と脂の甘みがじんわりと広がります。
脂身はほどよく入り、重たすぎないバランスで、魚介系スープとの相性も良好。
むやみに柔らかすぎず、肉の質感を楽しませてくれる仕上がりは、素材の良さと調理の丁寧さを物語っています。

背脂とニンニクが導く、旨味のブースト
ラーメン金子の一杯を“ただの魚介G系”で終わらせない立役者、それが背脂とニンニクです。
まず、スープの表面に広がる粒状の背脂。
この背脂は見た目ほど重くなく、むしろまろやかさとコクを与える役割。スープに溶け込むことで、魚介の旨味をより立体的に感じさせてくれます。脂の甘みと魚の出汁が合わさることで、口当たりはなめらかになり、食べ進めるほどにその存在の大きさを実感します。

そしてもう一つのアクセントが刻みニンニク。
少なめでいただきましたが、レンゲで少しずつ溶かしていくことで味の輪郭が一気にシャープに。
パンチのある香りと刺激が、魚介と脂のまろやかさを引き締め、ラーメン全体に躍動感を与えます。

この「まろやかに包む背脂」と「鋭く切り込むニンニク」のコントラストが、金子のラーメンの奥行きを生み出しており、見た目以上に計算された構成であることがよくわかります。
基本情報
- 住所:山形市飯田5丁目5-36
- 営業時間:11:00~14:00(売り切れ次第終了)
- 定休日:日曜、祝日、不定休
- 駐車場:無料あり(14台)
- 支払方法:現金のみ
まとめ 〜魚介G系の新境地、ラーメン金子〜
G系ラーメンのビジュアルとボリューム感を持ちながら、その中身は驚くほど繊細で、丁寧に仕上げられた一杯でした。
主役のスープは、鯛とアサリの魚介出汁に、豚の旨みを重ねたトリプルスープ。
芳醇な魚介の香りと、豚のコク・厚みが絶妙に調和し、重すぎず、それでいて物足りなさもない絶妙なバランスです。
脂の層やニンニクのパンチともよく馴染み、口の中で豊かな旨味の余韻が広がります。
極太ワシワシ麺はスープの力強さに負けない存在感。
モヤシとネギの“ヤサイ”が濃厚な構成の中で爽やかな抜け感を演出し、厚切りチャーシューや背脂、刻みニンニクといった各パーツがしっかりと役割を果たします。
全ての要素が一体となって、他では味わえない完成度の高い一杯を生み出していました。
「ガッツリ食べたいけど、ただ重いだけのラーメンは避けたい」──
そんな欲張りな願いに応えてくれる、唯一無二の魚介G系ラーメン。
山形ラーメン道GPで1位を獲得したのも納得のクオリティでした!