
皆さんこんにちはずぴーです。
私事ですが、2025年6月に第一子となる息子が誕生しました。
この子との生活をより深く感じたいという思いから、私は約半年の育児休暇を取得する決断をしました。
厚生労働省の「イクメンプロジェクト」によると、令和5年度(2023年度)の男性育休取得率は30.1%と過去最高を記録しました。
これは、21年春に企業への意向確認が義務化されたことなどが背景にあります。それでもまだ政府目標の「2025年度50%」には到達しておらず、男性育休が当たり前とは言い切れない現状です。
私自身も育休取得に際して、「会社にはどう切り出せばいい?」「収入は大丈夫か?」と不安を抱えていました。
幸い、私の職場では数年前に上司が男性育休を取得し、女性の比率が高いため理解が得やすい環境でした。育休申し出も自然で、「育休は取る?」と聞かれるほど抵抗感がない状況だったのは本当に恵まれていたと感じています。
しかし、職場外では「育休取れるんだ!」「半年も休むの?」という反応が多く、まだまだ男性育休は特別視されていると痛感します。
それだけに、実体験を発信していく意味があると強く感じています。
この記事では、取得後2か月未満の時点で感じるメリット・デメリット、育児のリアルな日常、そして「育休を取って後悔するかどうか」について、私の体験を包み隠さずお伝えします。
1.育休を取る
私の職場では、男性の育休取得が少しずつ当たり前になってきています。
数年前に上司が男性として初めて育休を取得したことがきっかけであることと、女性が多い職場でもあり育休への理解が得られやすい環境でした。
上司が初めて育休を取った時は「今どきだなあ」と思った反面、「男が育休を取ってお金はどうなるんだろう?」という不安もありました。
でも、自分が結婚し子どもができてからは、育休取得を前向きに考えるようになりました。
いざ職場に「育休を取りたい」と伝えた日は、特別な緊張はありませんでした。
男性でも育休を取るのが普通になっている職場の雰囲気があったからです。
上司からは「育休取るの?いいじゃん、もちろん取った方がいいよ」とすぐに応援してもらえました。
育休を取った先輩からは「半年を過ぎた頃から赤ちゃんが動き始めて大変になる。そこからが本番だよ」というリアルなアドバイスをもらい、取得期間に悩みました。
結果として私は半年間の育休期間にしました。これは所得面を考慮してのことです。
今年から新設された産後パパ育休(出生時育児休業)は、出産後8週間以内に最大4週間取得でき、その期間の育児休業給付金は8割支給(実質10割相当)となっています。
その後の一般的な育休(育児休業)は180日までは67%支給(実質約8割)、それ以降は50%支給(実質約6~7割)に減るため、家計の負担を抑えるために半年を区切りに決めました。
職場では一年間育休を取る人もいますが、私にとっては半年が現実的な選択です。
経済面や育児の負担を考えつつ、復職後の働き方や家事育児の分担について今後調整していくつもりです。
周囲の反応としては友人や知人に話すと「男性でも育休取れるんだ!」や「半年も休むの?」と驚かれることが多く、
まだまだ男性育休は社会的には特別なものとして見られていると感じました。
だからこそ、自分の経験を発信することで、男性の育休取得がより一般的になる一助になればと思っています。

2.育休中の生活で感じたこと
私の場合、結婚後は妻の実家に同居していたため、家事の負担は多くありませんでした。
主に洗濯や掃除、そして昼食の準備を私が担当しつつ、育児に取り組みました。
我が家の赤ちゃんは母乳とミルクの混合で、日中は母乳、夜はミルクをあげる役割分担をしていました。
育休開始当初は夜のミルクやおむつ交換を私が担当し、早朝に妻が母乳をあげる形でしたが、徐々に母乳の比率が増え、今では夜のおむつ交換と、妻が母乳をあげられるように起こす役割を担っています。
夜の育児を分担することで、お互いにある程度の睡眠時間を確保できているのも大きなメリットです。
また、沐浴(赤ちゃんのお風呂)も私の担当です。
最初は慣れず緊張しましたが、今では毎日の大切な時間で早速裸の付き合いができて嬉しいです!
こうして育児にフルコミットできたことは、仕事の疲労を抱えたまま育児をするよりもはるかに良い環境だと感じています。
育休を取ることで仕事のストレスや疲労から解放され、子どもと向き合う時間に集中できるのは大きなメリットです。
また、どちらかが子どもを見ていることでお互いのリフレッシュ時間も確保でき、妻はネイルやまつ毛パーマに、私はサウナに行くなど気分転換ができています。
こうした心の余裕が家族のバランスを保つ上で非常に重要だと感じています。
デメリットについては、詳しくはすでにお伝えしましたが、給与面で育休中は支給額が段階的に減っていくため、私は半年の取得に留めました。

3.男性が育休を取って「後悔する人」「後悔しない人」の違い
育休を取るかどうかは、妻とじっくり話し合って決めました。
「子どもが小さい時期に一緒に育児をすることはとても大切だよね」という思いが二人の共通認識でしたし、実際に育休を取って過ごした時間が、これからの家族の絆を深める大切な経験になっていると感じています。
私の場合、職場には自分の代わりがいて、私がいなくても業務は回ります。
しかし、父親は私しかいません。
だからこそ、育休を取ることで家族と過ごす時間を大切にしたいと思っています。
一方で、後悔する人には共通の特徴があるように思います。
まず、「育児は妻の役割」と考えたり、「育休=楽な休暇」という誤解をしている場合です。
こうした考え方だと、実際に育児に関わることで想像以上の体力的・精神的負担を感じた時にギャップを埋められず、苦しい思いをしてしまうことがあります。
もちろん、育休を取って後悔する人もいるかもしれません。
ですが、私が感じるのは、むしろ「育休を取らなかったこと」を後悔する方がずっと辛いのではないか、ということです。
育児に積極的に関わらず、仕事復帰を優先したために「もっと子どもと過ごす時間を持てばよかった」と後悔するケースもあるでしょう。
逆に、育児に積極的に関わりたい、家族を支えたいと思っている人は、育休を取って後悔することは少ないと感じます。
自分自身の成長や家族との絆を深める貴重な経験として、充実感を得られるはずです。
4.これから育休を考えている男性へのメッセージ
男性の育休取得はまだまだ少数派で、周囲の目や職場の反応が気になるかもしれません。
でも、だからこそ「ファーストペンギン」になって一歩踏み出す価値があります。
ファーストペンギンとは、群れの中で最初に海に飛び込む勇気あるペンギンのこと。
育休を取ることは簡単ではないかもしれませんが、その勇気ある一歩が、あなた自身や家族、職場の未来を変えるきっかけになります。
育児の大変さもありますが、その分、子どもとのかけがえのない時間や家族の絆を深めるチャンスでもあります。
「自分が最初にやるなんて…」と迷うかもしれませんが、あなたの挑戦は必ず周りの理解を広げ、次の世代の男性が育休を取りやすい環境づくりにつながります。
だからこそ、ぜひ勇気を持って、ファーストペンギンとして育休に飛び込んでみてください。
その一歩が、家族の未来をより豊かにするはずです。

5.まとめ
男性の育休取得はまだまだ少数派ですが、私自身の経験を通じて、その価値の大きさを強く感じています。
育休を取ることで、子どもとの絆を深め、家族との時間を大切にすることができました。
育休は決して「楽な休暇」ではなく、体力的・精神的な負担もありますが、その分だけかけがえのない経験となります。
給与面でのデメリットや育児の大変さを理解したうえで、夫婦で話し合い、計画的に育休を取ることをおすすめします。
これから育休を考えている男性には、勇気を持って一歩踏み出し、ファーストペンギンとして新しい一歩を切ってほしいと思います。
育休を通じて得られるものは、あなたと家族の人生をより豊かにする大切な宝物になるはずです。
この記事が、育休取得を迷っている方の背中を押せれば嬉しいです。