皆さんこんにちはずぴーです。
人吉町での「夏目友人帳」聖地巡礼を終えたのは15時30分ごろ、車を1時間ほど走らせて次に向かったのは鹿児島県伊佐市。
ここに、まるでファンタジーの世界から抜け出してきたような不思議な場所があります。
それが「曽木発電所遺構」。
明治時代に造られた水力発電所は、今やダムの底に沈む“水没遺構”。
しかし、水位が下がる季節になると湖面から赤レンガの建物が姿を現すのです。
まるでラピュタの世界を彷彿とさせるようなその風景は、静かな感動をもたらしてくれました。
「沈んだ発電所を見る旅」なんて、ちょっと非日常でワクワクしませんか?
この記事では、そんな曽木発電所遺構へのアクセスや見どころ、訪問時の様子をたっぷりご紹介します!
前回までの経過はこちら!
曽木発電所遺構とは?
曽木発電所遺構(旧・曽木第二発電所)は、明治42年(1909年)に建設された水力発電所の跡地です。
鹿児島県伊佐市の川内川沿いに位置し、当時は国内最大級の出力を誇る近代的な施設として稼働していました。
その後、昭和40年(1965年)に建設された鶴田ダムの完成によって水没。現在はダム湖(大鶴湖)の底に沈んでいますが、夏〜初秋の渇水期にだけ姿を現すという珍しい遺構として知られています。
赤レンガ造りの外観が湖面から現れる様子は、まるで「天空の城ラピュタ」のような幻想的な光景。
明治の近代化産業遺産としての価値も評価され、2006年には国の登録有形文化財に指定されています。
アクセス方法
🚗 車でのアクセス
- 九州自動車道・栗野ICから約30分
- 横川ICから約35分
駐車場は広く準備あり。

実際に訪れてみた!曽木発電所遺構の幻想的な姿
現地に到着したのは夕方ごろ。無料駐車場は広く、スムーズに停められました。
駐車場から少し歩くと「薬草の杜」があり、その先には木陰の遊歩道を通っていく小さな休憩所が。



そして、その先に見えてきたのが——曽木発電所遺構。
湖の中に佇むその姿はまさに遺跡のような迫力で、現実離れした景観に思わず息をのみました。
ラピュタ感、すごい!
印象的だったのはその外観。建物はレンガ造りではあるものの、いわゆる真っ赤なレンガではなく、
経年変化で色褪せた落ち着いた色合いのレンガが使われており、静かな渋みがあります。
長い年月、水に沈み、また現れるというサイクルを繰り返してきたその姿は、
まるで「ラピュタ」のよう。朽ちかけた美しさというか、過去の産業の痕跡が静かに語りかけてくるような雰囲気です。

季節で姿を変える遺構
訪れた7月は水位が低く、建物のほとんどが水面上に現れていました。
秋から冬にかけてはダムの水位が上がり、遺構の下半分が湖に沈むとのこと。
四季ごとに変わる風景を楽しめるのも、曽木発電所遺構ならではの魅力です。

基本情報
住所: 〒895-2526 鹿児島県伊佐市大口宮人
電話番号: 0996-59-2030(鶴田ダム管理所)
駐車場:無料あり
まとめ|静かに佇む近代遺産が語るロマン
湖面から姿を現した曽木発電所遺構は、まさに時が止まったような幻想的な空間でした。
レンガ造りの建物は派手さこそありませんが、経年変化による味わい深さがあり、
訪れる人に静かな感動を与えてくれます。
夏場は水位が下がって建物全体が見え、秋から冬はまた沈む——
そんな儚さも、この場所の魅力のひとつ。
仙台から続く九州車旅の4日目、
自然と歴史が交差するこの遺構は、まさに旅のハイライトとなりました。
ただの観光スポットではなく、「かつてここに人々の営みがあった」と想像させてくれる場所。
ぜひ、静かに向き合いながら訪れてほしいスポットです。
そして、時間は16時30分でそろそろ宿に行くと思いきや、もう一か所寄っています笑
次回をお楽しみに!