皆さんこんにちはずぴーです。
九州車旅4日目の夜、丸池湧水を後にして車を走らせ約30分。霧島温泉郷の標高650〜800mに位置する「霧島観光ホテル」に到着しました。自然豊かな霧島の森に包まれたこの宿は、桜島と錦江湾の絶景を望みながら、歴史ある名湯と充実の温泉設備を満喫できる贅沢な温泉宿です。今回は、黒豚しゃぶしゃぶ会席の夕食や展望大浴場のサウナ体験など、心も体も癒される滞在の様子を詳しくレポートします。
前回までの経過はこちら!
アクセス|霧島観光ホテルへの詳しい行き方
🚗 自家用車(レンタカー)でアクセス
高速道路経由ルート
- 九州自動車道 「溝辺鹿児島空港IC」から約30分。
- 鹿児島市中心部(天文館など)から約1時間。
- 宮崎方面(高原IC経由)からは約1〜1.5時間。
無料駐車場あり(平置き・約80台) 。
🚃 電車+バス・タクシー利用
JR日豊本線・霧島神宮駅 → バス
「霧島いわさきホテル」行きバスで約30分、丸尾バス停で下車し、徒歩約5分。
JR肥薩線・霧島温泉駅 → タクシーまたはレンタカー
ホテルまでは車で約15分 。
✈ 鹿児島空港からのアクセス
- 鹿児島空港 → バス
「霧島いわさきホテル」行きバスで約30分、丸尾バス停で下車 → 徒歩約8分 。 - 車・レンタカー・タクシー利用
鹿児島空港から車で約30分。
チェックイン|森に佇む霧島観光ホテルへ
丸池湧水を出発したのは夕方17時30分頃。そこからおよそ30分、車を南に走らせて霧島温泉郷にある「霧島観光ホテル」に到着しました。

本当は桜島の近くまで行くことも考えていたのですが、時間的に難しかったため、今回は霧島に泊まることに。結果的にこれが大正解。標高約700m、森の中にひっそりと佇むこのホテルは、想像以上に静かで落ち着いた空気に包まれていました。

敷地内にある無料駐車場は広く、平置きで駐車もスムーズ。最初は隣接する愛犬同伴宿泊施設「D+KIRISHIMA」の方へ間違って入ってしまいましたが(笑)、すぐに気づいてホテル本館へ移動しました。
ロビーの様子
ロビーは広々としており、シンプルながらも清潔感のある内装です。
チェックインカウンターの横には、お土産コーナーや喫煙所、自販機、製氷機などが整備されていて、必要なものはすぐ手に入る印象。




また、有料にはなりますが、色浴衣のレンタルもあり、旅の気分を高めたい方には嬉しいサービスです。

館内マップもチェックイン時に受け取りましたが、今回宿泊する客室は南館の最上階というプランだったものの、建物の構造上、他の棟の2階程度の高さということが後で判明(笑)。それでも部屋からの眺望はばっちりだったので、問題なしです。

このあと、いよいよ客室「霧海(むかい)」へ。
次のパートでは、お部屋の雰囲気やアメニティ、眺望などをご紹介します!
客室「霧海(むかい)」に宿泊|南館の静かな一室
今回宿泊したお部屋は、南館にある「霧海(むかい)」という名前の客室。プランでは「最上階確約」となっていたのですが、実際には南館という棟の構造上、他の棟でいうところの2階程度の高さ。それでも、周囲の建物に視界を遮られることがないため、十分に開放感のあるお部屋でした。

お部屋の様子
客室は和モダンなテイストで、落ち着いた内装が印象的。
ベッドはセミダブルが2台並び、ファミリーでもカップルでも快適に過ごせそうです。テレビや冷蔵庫など基本的な設備も完備されていて、快適性は十分。
テーブルには地元のお菓子とペットボトルの水が用意されていて、ちょっとした心遣いが嬉しいポイントでした。





客室からの眺望
何よりも印象的だったのは窓からの眺望です。
お部屋の真正面には、桜島のシルエットと錦江湾が広がっていて、タイミングが良ければ夕暮れに染まる絶景が楽しめます。

正直、「桜島近くまで行けなかったな…」という気持ちも少しあったのですが、この部屋からの景色を見た瞬間、それもすっかり吹き飛びました。

水回りも清潔
バスルームはシャワールームタイプで、浴槽はありませんが、館内には大浴場があるので問題なし。


洗面台は広めで使いやすく、アメニティも一通り揃っていました。シャンプーやボディソープ類はホテルオリジナルのもので、香りもよく、リラックスできました。



このあとは、ホテル館内を少し散策したり、楽しみにしていた夕食に向かいます。
次のパートでは、ライブラリーやキッズスペース、足湯など館内の設備をご紹介します!
館内を散策|ライブラリー・キッズスペース・足湯も充実
チェックインを終え、夕食まで少し時間があったので、ホテルの中を軽く散策してみました。
「観光ホテル」という名称からはややレトロな印象を受けがちですが、館内は意外にもモダンな空間が多く、ファミリーにもカップルにも配慮された設備が整っています。
📚 ライブラリーエリアでまったり
まず目に留まったのが、ライブラリーコーナー。
漫画や雑誌がずらっと並び、ちょっとしたカフェスペースのような雰囲気で、静かに読書や作業ができそうな場所です。

👶 キッズスペースも充実
そして意外だったのが、キッズスペースの充実ぶり。
ボールプールやボルダリングがあり、実際に小さなお子さんが遊んでいる様子も見られました。明るく安心感のあるスペースで、子連れ旅行でも気兼ねなく過ごせそうです。
正直、「子どもの頃に来てたらめちゃくちゃテンション上がってただろうな…」なんて思いました(笑)

♨ 足湯でほっこり
さらに奥へ進むと、足湯コーナーが登場。

タオルも用意されていて、手ぶらでふらっと立ち寄れる気軽さが魅力です。カップルで並んで座れるようなつくりになっており、ちょっとした語らいの場としても良い雰囲気。


「温泉に入るほどじゃないけど、ちょっと足だけ…」というときにもぴったりです。
観光ホテルという名前からは想像できなかったほど、居心地の良い館内でした。
次はいよいよ、この旅の楽しみのひとつでもあった夕食・黒豚しゃぶ会席をご紹介します!
夕食|鹿児島の味覚を堪能する「黒豚しゃぶ会席」
夕食は館内の広間スタイルの会場にて。テーブルは各組しっかり距離が取られており、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめました。
席に着くと、スタッフさんから「お一人2,000円で飲み放題ですがいかがですか?」とのご提案が。アルコールもソフトドリンクも対象ということで、迷わず飲み放題を選択(笑)。
接客も丁寧で、料理の説明も都度していただけるのが好印象でした。



🍽 お品書き|地元食材を活かした黒豚しゃぶ会席
この日のメニューは、鹿児島県産黒豚のしゃぶしゃぶをメインに、郷土色豊かな会席料理。
前菜からデザートまでバリエーション豊かで、見た目にも楽しめる構成でした。

席に座っているとこちらが準備されました

▶ 食前酒・先付け・前菜
ハイビスカス酒(ゆずシロップ入り)
甘くて飲みやすく、乾杯にぴったりな一杯でした。

茶碗蒸し(コーン・海老入り)
トロトロで風味豊か。上にコーンが乗っているのが珍しく、甘さと出汁の相性も◎。
中にはエビも入っていて、プルプルで美味しかったです



前菜の盛り合わせ(文月の彩り)
「うざく(うなぎときゅうりの酢の物)」「つぶ貝」「青梅ゼリー寄せ」など、彩り豊かで夏らしい構成。
かぼちゃの甘みを活かした「かぼちゃカステラ」も印象に残りました。






お造り・蓋物・揚物
- お造り3種(カツオ・カンパチ・エビ)泡醤油添え
泡醤油という変わり種でいただきます。枕崎名産のカツオは特にしっとりして美味でした。

- 蓋物:豚軟骨の黒酢あんかけ
コラーゲンたっぷりの豚軟骨に、とろりとした餡がかかり、まるで八宝菜のような深みある味わい。


- 揚物:胡麻豆腐の揚げ出し
ふわふわの食感で、胡麻の香ばしさが広がります。豆腐系が苦手な方でも食べやすい味つけ。


▶ 進肴:鹿児島黒毛和牛のローストビーフ
鹿児島県産の黒毛和牛を使ったローストビーフには、ポン酢ジュレとお米のソースの2種類が添えられており、どちらも相性抜群。
ズッキーニや刻み玉ねぎと一緒に食べると、さっぱりとした口当たりで最後まで飽きません。



▶ 酢の物:もずくとマイクロトマト
もずくは少し苦手な食材だったのですが、上に乗っていたマイクロトマトがとにかく甘くて印象的でした。
こういう小さな発見が旅先の食事の楽しみですね。

▶ 台物:黒豚つゆしゃぶ&そば
そしてメインの「黒豚つゆしゃぶ」は、ロースとバラ肉が各2枚ずつ、計4枚。
鰹出汁の効いた温かいつゆにさっとくぐらせていただくと、肉の脂がとろけて最高に美味しい!
そばもセットになっており、しゃぶしゃぶの出汁と一緒に食べるとまた違った美味しさが広がります。







加えて蕎麦もいただきました!
▶ 食事:伊佐米とちりめん山椒
ご飯は鹿児島・伊佐市で採れた「伊佐米」。
少し柔らかめの炊き加減で、個人的には宮城のお米の方が好みでしたが(笑)、ちりめん山椒との相性は抜群で、思わずおかわりしたくなる美味しさでした。
味噌汁と香の物も添えられ、和食らしい〆の構成に。


留椀はお味噌汁

香の物

▶ デザート:季節のフルーツ&抹茶ムース
デザートは7月だったのでメロンとさくらんぼに、抹茶ムースが添えられていました。
ムースの上には小豆ソースがかかっていて、ほろ苦さと甘さのバランスが絶妙。
最後まで満足感の高い会席料理でした。


時期によって料理内容は変わるようですが、どの料理も丁寧に作られていて、季節感や地元食材へのこだわりが感じられました。
次はいよいよ、旅の疲れを癒す展望温泉とサウナのパートへご案内します!
温泉とサウナ|“薩摩の殿湯”で癒される展望大浴場
夕食でしっかりお腹を満たしたあとは、やっぱり温泉へ。
霧島観光ホテルの温泉は約300年の歴史を持ち、歴代の薩摩藩主も愛した「薩摩の殿湯」として知られています。泉質の良さと眺望の良さを兼ね備えた、霧島屈指の名湯です。
♨ 展望大浴場「宙(そら)」と「峰(みね)」
大浴場は中央館6階にあり、男女入れ替え制で「宙(そら)」と「峰(みね)」の2つがあります。この日は「宙」が男湯。
夜に入浴したので桜島は見えませんでしたが、錦江湾沿いの街明かりがかすかに見え、幻想的な雰囲気を楽しめました。
湯船は40℃ほどの大浴槽と、43℃くらいある寝湯付きの高温浴槽があり、好みに応じて入り分けられます。日焼けしていたので寝湯の熱さが身にしみました(笑)。


🧖♂️ サウナと水風呂も本格的
そしてサウナ好きに嬉しいのが、しっかり整ったサウナ環境です。
- サウナ:遠赤外線式 約85℃、6人程度収容可能
- 水風呂:体感約20℃でしっかり冷える
- 外気浴:ととのいスペースあり(大浴場横にマットあり)
さらに、「峰」側には岩塩サウナもあるとのこと。今回は入れ替えの都合で体験できませんでしたが、こちらも人気だそうです。


しっかり汗をかいた後は20℃位の水風呂に入り、大風呂横のマットで休むことができました

🚿 洗い場13席・洗面台5台の使いやすい設備
洗い場は13席あり、各ブースには以下のアメニティが揃っていました:
- 馬油シャンプー・ボディソープ
- KOSE プレディアのスキンケア類
- 炭のピーリングジェル
- 酒粕の保湿クリーム など
また、脱衣所の洗面台は5台あり、ドライヤーはテスコムとパナソニック製を完備。
化粧水や乳液はプレディアのほか、売店でも販売されているオールインワンタイプのジェルも備え付けられており、使い心地も良好でした。
さらに嬉しいのが、シャワーにも温泉水が使われている点。洗い流しすぎることなく、温泉成分の恩恵をしっかり感じられます。
露天風呂や貸切風呂もあり、特に露天は写真で見る限り風情たっぷり。ただ今回は入浴せず、次回のお楽しみにとっておきました。
なお、日帰り入浴も可能なようなので、立ち寄り湯としての利用もおすすめです。
朝食|和洋どちらも選べる贅沢ビュッフェで大満足!
翌朝は気持ちよく目覚めて、さっそく朝食へ。
朝食会場は館内レストラン「NORM(ノーム)」。夕食とは異なる雰囲気の、洗練された洋風空間でした。

広々とした店内には大きめのテーブルが並び、2人でもゆったり使えるサイズ感で快適そのもの。前日の夕食会場が昔ながらの大広間だったので、ガラリと印象が変わります。

🍚 ビュッフェスタイルで自由に楽しめる朝ごはん
朝食はビュッフェ形式。和洋様々な料理がずらりと並び、好きなものを好きなだけ楽しめるスタイルです。
なかでも驚いたのが、朝からマグロ丼が用意されていたこと!
朝から海鮮が食べられるなんて、ちょっとしたご褒美感があります。さらに明太子などの“ご飯のおとも”も豊富で、ごはんがどんどん進みます。

🥛 地元・霧島の牛乳、そして嬉しいスイーツたち
ドリンクコーナーには霧島産の牛乳があり、地元ならではの味を感じられるのもポイント。
そして食後のデザートも充実しており、特に印象的だったのがクレームブリュレ!
アイスやフレンチトーストなどの甘味も用意されていて、甘党にはたまらない朝食ビュッフェでした。

朝から大満足の朝ごはんを楽しみ、チェックアウト。
一泊だけの滞在でしたが、「食」と「温泉」をしっかり楽しめる内容で、また再訪したくなる宿でした。
料金
💰 宿泊料金の詳細
- プラン名:
【直前割・無料グレードアップ】〈桜島を望む〉趣異なる3タイプ客室!
黒豚つゆしゃぶ&郷土料理付き会席(夕朝食付き) - 宿泊日:平日(7月)
- 宿泊人数:2名
- 料金:33,000円(2名合計)
- 飲み放題:+4,000円程度(2名分)
夕朝食付き・この眺望・この食事内容を考えると、コストパフォーマンスはかなり高かったと感じています。直前予約でもこれだけの内容が体験できるのはありがたいですね。
基本情報
住所:〒899-6603 鹿児島県霧島市牧園町高千穂3885
電話番号:0995-78-2531
チェックイン/アウト:15:00~/~10:00
駐車場:無料(広めで停めやすい)
まとめ|“食・湯・眺望”三拍子そろった霧島の高コスパ宿
霧島観光ホテルは、桜島ビューの温泉と地元食材にこだわった料理、そして落ち着いた空間が魅力の宿でした。
夕食の黒豚しゃぶ会席は品数も多く、一皿ごとの完成度も高くて大満足。展望大浴場では「薩摩の殿湯」として知られる歴史ある温泉に癒やされ、サウナや洗い場の設備も整っていて、サウナーにも嬉しい環境でした。
朝食ビュッフェでは、マグロ丼や明太子、クレームブリュレまで並ぶ豪華なラインナップ。朝からしっかり満たされて、旅のエネルギーをチャージできました。
直前予約でも桜島ビューの部屋に泊まれてこの価格は、コスパ重視派にもおすすめです。
霧島で“ちょっと贅沢な温泉旅”をしたい方は、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。
そして次回はいよいよ5日目の旅。
まずは霧島のパワースポットとして知られる「霧島神宮」を訪れます。
緑に包まれた神聖な境内で、心を整える時間を過ごしてきました。