はじめに
皆さんこんにちはずぴーです。
今回は「猫の島」として全国的に有名な、宮城県石巻市の田代島(たしろじま)を訪れたときの体験をお届けします。
田代島は、人口より猫の数の方が多いとも言われる小さな島。日常の喧騒を忘れて、猫たちとゆったり過ごす時間は、まるで絵本の中に入り込んだかのような不思議な癒しを感じました。
この記事では、田代島へのアクセス方法から、実際に出会った猫たちの様子、島内の見どころ、そして訪れる前に知っておきたいポイントまで、写真とともにたっぷり紹介します。
「いつか行ってみたいな…」と思っていた方はもちろん、「猫ってそんなにたくさんいるの?」と半信半疑の方にも、きっと楽しんでもらえる内容になっていると思います。
田代島ってどんなところ?
田代島(たしろじま)は、宮城県石巻市の沖合に浮かぶ小さな島で、「猫の島」として知られています。島の面積はおよそ3.1平方キロメートル。人口は100人ほどと少なく、のどかで時間がゆっくり流れているような場所です。
この島が「猫の島」と呼ばれるようになったのは、かつて養蚕業が盛んだった頃、ネズミから蚕を守るために猫が大切にされていたことがきっかけ。また、漁師の間では「猫の動きで天候を予測する」など、猫は自然とともに生きる生活の中で大切な存在です。
今では猫は島民にとって守り神のような存在で、「猫神様」をまつった猫神社まであります。
島には車も信号もほとんどなく、自然の景色と猫たちののんびりした姿がとても印象的。観光地化されすぎていない素朴さが、訪れる人に癒しを与えてくれます。
田代島には「仁斗田港(にとだこう)」と「大泊港(おおどまりこう)」という2つの港があり、どちらもフェリーで行くことができます。島内にはカフェや宿泊施設も少しだけあるので、日帰りだけでなく、猫と一緒に一晩ゆっくり過ごすこともできます。
行き方とアクセス
田代島へは、宮城県石巻市から網地島ライン(あじしまライン)のフェリーに乗って向かいます。
出発できる乗り場は2つあり、それぞれに特徴があるので、交通手段に合わせた乗り分けがポイントです!
🚩 フェリー乗り場は2カ所あります
乗り場名 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
石巻中央発着所 | JR石巻駅から徒歩20~25分。周辺にコンビニや飲食店あり。 | 🚃 電車で来る人におすすめ |
門脇発着所 | 無料駐車場あり。車でのアクセスが便利。駅からはやや離れている。 | 🚗 車で来る人におすすめ |
🚃 電車で来るなら「石巻中央発着所」へ
- JR仙台駅 → JR石巻駅(約1時間)
- 石巻駅から乗り場まで徒歩約20~25分 or タクシーで5~10分
- 近くにコンビニ・ドラッグストアなどもあって便利
🚗 車で来るなら「門脇発着所」へ
- 仙台市内から車で約1時間半
- 乗り場に無料駐車場(130台程度)あり(先着順、混雑期は早めの到着がおすすめ)
- ナビ設定は「網地島ライン 門脇」または「門脇発着所」でOK
私は車でのアクセスのため、門脇発着所から行きました。


⛴ フェリー情報まとめ(網地島ライン)


住所:
- 石巻中央発着所 〒986-0822 宮城県石巻市中央1丁目14−5 リバーサイドMOTOMACHI 2階
- 門脇発着所 〒986-0834 宮城県石巻市門脇町3丁目1−19
電話番号:0225-93-6125
料金:大人1250円、小学生まで630円(田代島大泊、仁斗田港同料金)
支払方法:現金のみ
駐車場:
- 石巻中央発着所 なし(周辺に有料パーキングあり)
- 門脇発着所 あり(130台程度)
所要時間:石巻中央発着所~門脇発着所まで10分程度、石巻中央発着所~大泊港まで35~55分,仁斗田港まで45分から1時間5分(船種による)
運航便数:1日2~3便(季節や曜日によって異なる)、最終便は島に宿泊者のみ
注意点:
- 天候により運休することがあるため、当日の朝に運航状況を確認しましょう
- 大泊港に停まらないこともあり
公式サイト:網地島ラインホームページ
田代島観光!!!
田代島到着!
9時10分に門脇発着所を出発し、フェリーに揺られて約35分。大泊港に寄らなかった分早く着いたみたいです。あっという間の海の旅の先に見えてくるのが、田代島・仁斗田港です。9時44分着です。

船を降りた瞬間から、もうそこは“猫の世界”。のんびり、気ままに暮らす猫たちが、まるで島の案内人のように出迎えてくれます。


少し歩くとちょっとした島の案内がありました
ネコ多い、少ないで表現されているの面白いですよね笑
ちなみに右に行くと公園があってトイレもあります。

こちら第一島猫です。
全く警戒心なく道端に寝そべっていました。
※島の猫には餌を与えてはいけないルールがあるので、注意です!

島を歩いているとあったのが阿部ツ商店。
こちらでは飲み物やアイスが200円で売られていました。
島内での貴重なお店ですね!
(私が伺う前に閉店しているという情報もあり、夏だけなど営業が限られているのかも知れません)。
ちなみにお店のおばさまも帰りのフェリーで帰っていました。


店前にも沢山の猫がいました!


田代島 島のえき
散策道中に出会ったシルバーの猫さんとあるいていると

着いたのが「島のえき」というところでした!港からは30分ほどで到着しました。
元々は田代小学校という小学校が廃校になったところみたいです。




入り口では猫たちが寛いでいました。
お店内には猫を入れないように注意書きがありました。


店内に入ると猫グッズなどお土産屋さんとイートインの飲食スペースがありました。
炎天下の中クーラーが聞いているのは凄い嬉しい(⌒∇⌒)
物産は田代島に関係あるかと言われたらそうでもないものもありましたが、猫に関連したグッズで思い出としてありなのかと思いました!



グッズの他にも写真が飾られていました。


飲食の方は結構王道なメニューがあって、飲み物に関してはビールまで販売していました笑
宿泊するならありでしょうね!

今回注文したのはかきのうしお汁と塩うにおむすびセットとたこやきです。
かきのうしお汁には牡蠣がごろっと5個入って牡蠣の旨味が出ていました。また、入っていたニンジンが猫型にカットされていました!

おむすびはウニ味噌の感じで塩っ気があって汗かいた体にちょうど良いですね!

たこ焼きはカリッとしていて美味しいです。
食器も猫デザインで可愛いですよね!

お店の裏にはトイレがあります。
その前の日陰には猫がたむろしていました。
12時ごろになると餌あげで大集合するみたいですので、時間調整していくことをおススメします!


猫神社
島のえきから10分ほど歩いて見えたのが「猫神社」です。
御祭神は美與利大明神という猫の神様です。
昔島の漁業の安全と大漁を祈願して建てられたこの神社は小さいながらゆったりとした空気が流れていました。

鳥居の中には猫にまつわるものが置かれていました。
亡くなった猫の供養に来る方もいらっしゃるみたいです。

神社には3匹の猫がいました。
この脱力感たまらないですよね笑

1匹はすぐに妻の膝の上に乗って懐っこい猫でした。

大泊港と鹿島神社
猫神社から10分弱歩くと海が見えてきました。

田代島でフェリーを降りないと網地島に着くのですが、網地島は海が奇麗で「東北のハワイ」と言われています。
網地島の近くにある田代島も海はとても奇麗です!
今回田代島で猫観光するか、網地島で海水浴するかで妻と意見が分かれ、妻の言う通り田代島へ行きました笑


近くに神社もありました。
階段が中々に急で降りるとき怖かったです笑
社殿は動画でしか撮ってなかったので、行って実際に見てみてくださいm(_ _”m)

鳥居と青い海の画も中々良いですね!

大泊の方は猫は少なく、民宿と営業していないカフェがあるだけでした。
ですが、奇麗な海と少なくても可愛い猫がいました!

クロネコ堂
仁斗田港から10分弱のところにある島内現在唯一のカフェです。
毎日営業みたいですが、私が行った時はたまたま営業していませんでした。
ねこカレーが食べられるみたいです。
クロネコ堂には田代島歴史資料館が併設されています。

高台からは海が見渡せます。

〒986-0023 宮城県石巻市田代浜仁斗田76
営業時間:10時00分~15時00分
定休日:なし
公式X:クロネコ堂@田代島(@kuronekotashiro)さん / X
公式Instagram:クロネコ堂(@kuronekodou_tashiro) • Instagram写真と動画
マンガアイランド
田代島には民宿の他に「マンガアイランド」という里中満智子やちばてつやなど著名漫画家がデザインした猫型ロッジとキャンプサイトにも宿泊することができます。

センターハウスでは飲みもの、スナック類が販売されていました。
ここでは自転車や釣り竿、天体望遠鏡をレンタルできるみたいです。
星空なんてすごい綺麗なんでしょうね~

宿泊はしないのでロッジはみられませんでしたが、可愛いデザインみたいです。

住所:〒986-0023 宮城県石巻市田代浜敷島24
電話番号:0225-21-4141
開館期間:4月25日(金曜日)から10月31日(金曜日)まで
宿泊可能曜日:水~日曜日
定休日:火曜日
宿泊料金:1,520 ~ 9,160 円
詳細はこちら
- 石巻市公式サイト:マンガアイランド – 石巻市
- 海街さんぽ(予約サイト):2025_田代島マンガアイランド宿泊予約 | 海街さんぽ
田代食堂
島の東側を一通り歩いて猫にもいっぱい出会えて


フェリーの出発を待つのに寄ったのが仁斗田港近くにある「田代食堂」です。
※令和7年4月18日にリニューアルオープンして、牡蠣料理メインのお店になりました。

ここにもたくさんの猫がいらっしゃいました

寝床は自由みたいです笑

物販もされていました

なんとYoutuberのSEIKINさんのサインもありました笑

こちらでは休憩がてらに焼き鳥をいただきました。

田代島を出発!
13時55分田代島仁斗田港を出発して帰りました。


まとめ
宮城県石巻市の沖合に浮かぶ田代島は、「猫の島」として知られる、猫好きにとってはまさに夢のような場所です。港に降り立った瞬間から、車の音も喧騒も届かない、のどかで穏やかな空気が流れ、まるで時間がゆっくりと進んでいるかのような感覚に包まれます。
島内には至るところに猫たちの姿があり、人慣れしている彼らは、時には寄り添い、時には気ままにこちらを素通りしていきます。そんな自由気ままな猫たちの姿を眺めながら、自然の風や波音に耳を傾けて過ごす時間は、まさに非日常の癒しそのものです。
一方で、島内にはコンビニや商店はなく、自動販売機やトイレも限られているため、訪れる際は事前の準備が必要です。また、猫へのエサやりは禁止されており、猫たちと適切な距離を保ちながら共に過ごすことが、島のルールとして大切にされています。
石巻からフェリーでわずか40〜50分。都会からほんの少し足を延ばすだけで、まったく異なる風景と時間に出会える田代島。猫と人と自然がゆるやかに共存するこの小さな島で、あなたも心の深呼吸をしに行ってみてはいかがでしょうか。